海外の反応
「ランパートの怯えた叫び声は、クソ面白い」
「ランパートは正式なバッド・バッのチ一員に(笑)ハンターが壊れたケーブルから彼を救ってくれてよかったよ」
「クロスヘアーがオメガへのリスペクトを込めて話すのは、彼がシーズンを通してどれだけ成長したかを示している」
「ヘムロックはご都合主義でバカにはならない。それがうれしい。彼はすぐに戦闘機を送り出した」
「なんてこった!ジロ・ビーストをあそこに閉じ込めてる」
「<"手"助けありがとう>というエコーの台詞で笑った」
「最終話に解決しなくていけないのは・・・コーディの行方、クローン暗殺者の正体、基地への本隊の到着、エコーとエメリーの計画、オメガの計画、ランパート、ヘムロック、そして何人かの死。未解決な部分が多い!」
「来週で終わりなんて信じられない。次のエピソードが何時間も続いてほしい」
レビュー
いよいよ来週で最終回!脱出に向け、各員が計画を練り、全力を尽くしている。ハンター、レッカー、クロスヘアーはタンティス山へと急行し、エコーはエメリーという協力者を得る。そして、オメガも偵察の成果をもとに計画を考え出す。
オメガの計画は、S2-11に登場したジロ・ビーストを暴れさせてその隙に脱出するというものだろう。クリーチャーが大活躍してきた本作にふさわしい終わり方であり、その直前のエコーの台詞「実験台にしているすべての囚人を助ける」という言葉にも対応する。加えて、捕らえられているジロ・ビーストもクローンであり、クローンの解放という本作のテーマにも一致する。バッチャーとも友人になったオメガなら、ジロ・ビーストとも心を通わせられるだろう(そして、ランコアを乗りこなした兄弟のボバとの共通点を持ったり・・・?)。
クロスヘアーの台詞では、本作のあの名言「優秀な兵士は命令に従う」への答えが示された。クロスヘアーはランパートにこう答える。「それは誰の命令かによる」。そして、「俺は変わった」と宣言する。手の震えを抑えながら、恐怖に抗いながら、彼はタンティス山へと歩を進める。どんな命令にでも従うということは容易なことで、命令に逆らうことこそ難しく勇気ある行動だ。オメガとの関わりで、彼は負担を分担し合える仲間との繋がりを取り戻し、勇気を得ることができた。
そして、何度も繰り返しているが、本作のキャラたちの変化の中心にはいつもオメガが居た。彼女に励まされた子どもたちは、なけなしの勇気で時間稼ぎを行う。彼女の話に耳を傾けてきた「姉」のエメリー・カーは、子どもたちを解放するためにエコーに協力を申し出る。オメガという一人の少女が、台風の目となり、皇帝パルパティーンの野望を打ち砕こうとしている。変わらない不死を希求するパルパティーンは、周りを変えていくオメガに敗れるのだ。万物が流転するこの世界に、永遠の繁栄などない。一時の地位を執拗に求めるヘムロックも同じ理由で敗れるだろう(地位が失われる無常さを知るランパートには変われるチャンスはありそうだが、それをモノにできない人間として描かれるだろうか)。
次回が最終話。タンティス山からの脱出が成功するのはほぼ間違いないが、同時に多くのキャラが命を落とす可能性もある。伏線や謎も数多く残されている。この一週間は期待と不安を抱きながら様々なことを妄想し過ごすことになるだろう。果たしてバッド・バッチが全員そろって再会するハッピーエンドは訪れるのか・・・個人的にはダークな終わり方になると予想している。
豆知識
"手"助けありがとう
ドロイドを倒し、その手を奪ったエコーは「Thanks for the hand.」とドロイドに言い残す。これは文字通り「手」を借りたことにかけたダジャレだ。日本語字幕では、「手助けありがとう」、吹き替えでは「手を借りるぞ」になっており、どちらもダジャレを訳出できている。
ジロ・ビースト
オメガが発見した巨大クリーチャーは、ジロ・ビースト。『クローン・ウォーズ』S2に初登場したこのクリーチャーはコルサントで暴れまわり、パルパティーンやジェダイを追い詰めた。その力に目をつけたパルパティーンは、ジロ・ビーストの遺伝子からクローンを作成することを決める。そして、計画が実現したクローン体は『バッド・バッチ』S2-11「メタモルフォーゼ」にて登場した。
- 前回→第13話「突破口へ」
- 次回→最終話
- シーズン2総評:「普通ではない」元兵士が求める普通の生活
【『バッド・バッチ』シーズン3】