海外の反応
「またランパートから話が聞けるとは思っていなかった」
「今回のテンポの速さは評価できる。本編の時間が短いのをうまく利用している。皇帝は重要な情報にアクセスできるランパート彼を処刑させたと思っていたが・・・。今後も楽しみ」
「あっという間に感じたが、アクション満載で楽しめた。クズなランパートは大嫌いだが、シリーズ前半の主な悪役だったので復帰してくれてうれしい。正直なところ、ヒゲを生やした彼はとても似合うが、間違いなく死ぬだろう。タンティスの座標をどうやって知るのかは気になるね」
「ランパートは収容所にいたにもかかわらず、謙虚さのかけらも学ばなかった」
「レッカーがタラップに飛び乗るシーンでは、テクのトラウマシーンを思い出したよ・・・」
「赤い線のある不吉な部屋に何があるのか、やっと見られると思ったのに」
「エメリーは何らかの形でオメガに協力するだろうね」
「少しがっかりした。オメガが捕まったことに対するバッチの反応は精彩を欠いていた(彼らの素早い行動がそれを物語っているとも言えるか)。あまり多くのことが起こらない中間のエピソードのように感じたが、これはシーズン後半に本当に必要だったのかどうか。タンティスのシーンでさえ、すでに判明している情報の繰り返しに過ぎなかった」
「オメガがクロスヘアーと一緒にいることで、彼の社交性はとても向上した。彼女がいなくなっても、クロスヘアーはストイックな発言ではなく、平然とした悪態をつくようになった」
「厳重に警備された場所に侵入し、情報を得るために一人の人物と話す。いつもバッド・バッチはゲームのクエストをこなしているよう」
「バッド・バッチがアナキンやオビ=ワンともっと戦えなかったのは残念だ。レッカーなら楽しめただろうに」
あらすじ
クローン工作員のCX-2に攫われたオメガは、ロイス・ヘムロック博士と対面。投降したのは懸命だとオメガを煽るヘムロック。一方、彼女の姉妹であるエメリー・カーはその「無事」を喜んだ。複雑な感情のオメガ。
一方、クロスヘアーが追跡装置を取り付けることに失敗したため、パブーに取り残されたハンター、レッカー、クロスヘアーの3人はオメガを完全に見失った。タンティス山の場所を見つける方法は無い……かに思われたが、クロスヘアーには一つ心当たりがあった。失脚したエドモン・ランパートならタンティス山の場所を知っているはずだと明かす。なぜ言わなかったのかとハンターは責め立てるが、クロスヘアーはそれが危険な最終手段であること、そして二度と戻りたくなかったという本音を吐露する。そこに、AZIに連れられたフィー・ジェノアが救世主として登場。一行は彼女の船で自由落下し、ランパートが囚われている惑星エレバスの強制収容所へと潜入した。
ヒゲを生やしたランパートは見る影もないほどやつれ、今では言葉も通じないアグノートと強制労働を巡って罵り合っている。ハンターたちはランパートを輸送するジャガーノートを襲撃し、彼の身柄を確保した。交渉を試みるランパートをクロスヘアーが気絶させると、ジャガーノート同士の攻防やガンシップの猛攻を見事くぐり抜け、一行は惑星外へと脱出した。惑星脱出の要望を叶えたことでランパートも運命共同体となり、彼は「誰も座標を知ることができないタンティス山へたどり着く抜け道」を語りだす。
タンティス山では、オメガの有用性が証明された。その血液は、ミディ=クロリアンの複製を可能にする。残念がるエメリーを置いて、ヘムロックはオメガを連れ、フォース感応者を集めた保管庫を訪れた。そして、ここが新しい家だと告げる……
レビュー
最終アークに向けた準備段階の回だったが、アクションは大いに楽しめた。スター・ウォーズでは、車輪のある車が登場する場面はとても少ないのでジャガーノートの場面は新鮮だった。個々のエフェクトや演出からも、本作がとてもレベルの高いアニメーションだと分かる。
ランパート中将の再登場は意外な形だった。表向きは失脚したとはいえ、初期の重用ぶりを考えると、まだパルパティーン皇帝の手先として働いていてもおかしくなかったと思うのだが。あえて生かしているので、それも視野に入れた処断だったのかも?なんにせよ、敵の敵は味方理論で、かつての宿敵が味方になるという展開は王道であり、興奮するものでもある。本作が特に帝国の絶対悪を強調するものであると考えると自然な展開であろう。・・・ただ、改心せずに貪欲に交渉をもくろむランパートがハッピーエンドを迎えられるとは思わないが。
彼が語っていた「タンティス山は座標を知ることができない設計」というのはどういう意味なのだろうか?何か驚くべき事情が隠されていそうだが、スターキラー基地のように惑星を利用してハイパージャンプも出来る超兵器なのか、それともゾナマ・セコートのような移動する「生きた惑星」なのか?
また、ようやくクロスヘアーが本心を語った。彼はタンティス山に戻ることを恐れており、手の震えもそれが原因であるようだ。オメガとの日々でその恐怖を自覚した彼は、今後それを乗り越えられるかは今後の注目ポイントだ。ランパートという最後の手段をあえて選び、タンティス山への道を歩み始めた時点で、クロスヘアーはトラウマ克服へと前進していそうだ。
捕らえられたオメガは、フォース感応者の子供たちと同じ「保管庫」へと収容された。ということはこの子たちと一緒に逃げ出すはずで、やはりフォース感応者の救出を行ってきた「パス」へと繋がるのだろうか。前回述べたように、オメガの性格はその血液の特性とは異なり「周りを変化させる力」を持っているので、子どもとの関わり方にも注目したい。変化した一例であるエメリーがきっと彼女たちを手助けするであろう。
そして、フィーがテクのことに触れつつ最終決戦に参戦したのは、明らかな伏線としか思えない。やはり、謎のクローン工作員CX-2はテクなのか・・・?
豆知識
お茶目
フィーは、その目の色からテクのことを「お茶目(brown eyes)」と呼んでいる。なかなか良い訳語だ。
エイリアンの言葉
ランパートが収容所で話していたエイリアンはアグノート。『帝国の逆襲』に初登場した種族だ。そして、彼がわからないと愚痴を零していた言葉は、アグノート語。ホンドー・オナカーはこの言葉を理解できた。
囚人の奪取
情報を得るために車輪のついた囚人輸送車から囚人を奪うという今回の構図は、『ローグ・ワン』の冒頭のジン・アーソの場面を思い出させる。
画像は、『バッド・バッチ』(2024年、ルーカスフィルム)より。ユーザー評価は、記事執筆時点。
出典 出典