【コミック】幻のスター・ウォーズ エピソード9 『Duel of the Fates(運命の闘い)』 最終話【解説・コンセプトアート】

2023/06/24

映画

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本来エピソード9を制作するはずだったコリン・トレヴォロウ監督とデレク・コノリーは、自分たちのエピソード9、『Duel of the Fates(運命の闘い)』の構想を温めていた。上層部の判断で二人は解雇されたが、後に脚本とコンセプトアートが流出し、正当なエピソード9『スカイウォーカーの夜明け』と大きく異なるその内容を多くのファンが称賛した。スター・ウォーズのファンであるワインガーナー氏は、内容を再構成することで、『Duel of the Fates』の素晴らしいファン・コミックを制作した。

作者の氏の承諾の上、そのコミックを翻訳・投稿。全7話の最終話。不明点や感想などは、訳者ジェイKのTwitter(@StarWarsRenmei)まで


作者:アンドリュー・ワインガーナー氏


本編


























解説

七回にわたってお届けしたコミック『Duel of the Fates(運命の闘い)』も今回で完結。ベンは贖罪を果たし、ハックスは敗れ、コルサントは解放され、レイは新たなジェダイの指導者となる大団円で終わった。

特筆すべきはレイが「何者でもない人なんて居ない」という境地にたどり着き、光と闇を受け入れた上で勝利した部分だろう。パルパティーン皇帝の血統であり「ジェダイのすべて」だった『スカイウォーカーの夜明け』のレイとは対照的だ。

この「何者でもない人なんて居ない」というレイの台詞は第三話のポーの台詞に対応している。原文では「No one is no one」であり、文脈から考えて「No oneは居ない」と「No oneとはNo oneである」という二つの意味が含意されているはずだ。すなわち「何者でもないことは変えられずとも、そこに意味はある」といったニュアンスとして取るべきであろう。第三話の当初の訳は前半しか訳出できていなかった不完全なものだったので、修正した。

レイの描写は本作『Duel of the Fates』の評価を分ける最大のポイントであると考えている。『スカイウォーカーの夜明け』で大きく方針転換されたこの描写の是非は、いずれ考察したい。また、本作の第二稿(最終稿)の内容もリークされているので、そちらについての記事も上げるつもりだ。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。感想などがあれば、訳者のTwitter(@StarWarsRenmei)に一報ください。

コンセプトアート

ライトセーバーで自決するハックス

革命軍を率いるフィン

コルサントの蜂起と旗

ヨーダの霊体

レイアとBB-8

帰還したレイを見つめるBB-8

エンディング:レイと学校

対訳

オレンジ色の部分は、公式準拠の訳語。その他は、訳者による非公式の訳語。
  • Rey Solana:レイ・ソラナ
  • Cosmic Force:宇宙のフォース
  • Modesta:モデスタ
  • Temiri Blagg:テミリ・ブラッグ
  • Nerf:ナーフ

クレジット

  • Written by Colin Trevorrow and Derek Connolly
  • Original characters created by George Lucas
  • Artwork, Letters, Colors by Andrew Winegarner, Ph.D.
  • Translation to Japanese by ジェイK

翻訳・再掲載を快く許可してくださった作者のワインガーナー氏に改めて感謝いたします。

免責事項:この作品はファンメイドであり、スター・ウォーズのクリエイターや著作権者の権利を侵害する意図はありません。スター・ウォーズや各キャラクターの権利は、正当な所有者にあります。作者および訳者は、無償のファン活動として、このウェブ・コミックを制作しています。

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スター・ウォーズが大好きで、布教に励むファンです。普段は、主にX(旧Twitter)に生息。レジェンズ作品から最新ドラマまで、スター・ウォーズなら何でも好みます。全ての作品に基本は肯定的!

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