本来エピソード9を制作するはずだったコリン・トレヴォロウ監督とデレク・コノリーは、自分たちのエピソード9、『Duel of the Fates(運命の闘い)』の構想を温めていた。上層部の判断で二人は解雇されたが、後に脚本とコンセプトアートが流出し、正当なエピソード9『スカイウォーカーの夜明け』と大きく異なるその内容を多くのファンが称賛した。スター・ウォーズのファンであるワインガーナー氏は、内容を再構成することで、『Duel of the Fates』の素晴らしいファン・コミックを制作した。
作者の氏の承諾の上、そのコミックを翻訳・投稿。全7話の第1話。不明点や感想などは、訳者Twitterまで。
コミック作者様:アンドリュー・ワインガーナー氏
訳者:ジェイK(@StarWarsRenmei)
前書き
2019年12月には、スカイウォーカー・サーガの完結編であるエピソード9『スカイウォーカーの夜明け』が公開された。同作には様々な意見が寄せられ、盛り上がりを見せていたがが、直後の2020年1月、別のエピソード9が話題に上ることになる。それは、エピソード9から解雇されたコリン・トレヴォロウ監督とデレク・コノリーが手掛けたエピソード9案『Duel of the Fates(運命の闘い)』だ。インターネット上に、初稿と第二稿および多くのコンセプトアートが流出し、監督本人はこのエピソード9案が本物であることを暗に認めた。
その内容は、『スカイウォーカーの夜明け』とは全く異なるものだった。『スカイウォーカーの夜明け』に不満を持っていた一部のファンは、『Duel of the Fates』を高く評価した。この作品こそ、スター・ウォーズの完結編であるべきだと考える人も居た。
スター・ウォーズの大ファンであるアンドリュー・ワインガーナー氏は、「スター・ウォーズやエピソード9に秘められていた可能性」を広く知ってもらうために、脚本とコンセプトアートを再構成して、『Duel of the Fates』のファン・コミックを制作した。愛に溢れた小ネタや物語を補強する再構成は、同作をより興味深いものに仕上げている。素晴らしいコミック作品だ。スター・ウォーズのファンならば、あったかもしれない別の可能性を知ることで、既存の作品をより楽しめるはずだ。
私は、このコミックをより多くの人に知ってもらいたいと考え、ワインガーナー氏に連絡をとり、翻訳・再掲載の許可を頂いた。つたない翻訳ではあるが、少しでも日本のスター・ウォーズ ファンに『Duel of the Fates(運命の闘い)』と、そのファン・コミックの面白さが伝われば、幸いである。改めて、素晴らしいコミックを描いてくれた上に、寛大にも翻訳・再掲載の許可をくださったワインガーナー氏には感謝したい。
本編
対訳
オレンジ色の部分は、公式準拠の訳語。その他は、訳者による非公式の訳語。
- Kuat:クワット
- Biss Kova:ビス・コヴァ
- Pilmetto Stick:ピルメット・スティック
- Admiral Vonn:ヴォン提督
- The Eclipse:<エクリプス>
- Nirauan System:ニラーン星系
- The Knife 9:<ナイフ9>
- Ott Ren:オット・レン
- Jaedec Ren:ジャデク・レン
- Hattaska Ren:ハッタスカ・レン
- Lorl Ren:ロアル・レン
クレジット
- Written by Colin Trevorrow and Derek Connolly
- Original characters created by George Lucas
- Artwork, Letters, Colors by Andrew Winegarner, Ph.D.
- Translation to Japanese by ジェイK
免責事項:この作品はファンメイドであり、スター・ウォーズのクリエイターや著作権者の権利を侵害する意図はありません。スター・ウォーズや各キャラクターの権利は、正当な所有者にあります。作者および訳者は、無償のファン活動として、このウェブ・コミックを制作しています。