【海外の反応・レビュー・豆知識】『バッド・バッチ』シーズン2 第十一話「メタモルフォーゼ」【ネタバレ】

2023/03/03

バッド・バッチ レビュー

t f B! P L
ジロ・ビースト

  • 第十一話「メタモルフォーゼ(Metamorphosis)」
  • 評価: ★8.3/10(IMDbユーザー評価)

海外の反応

「ジロ・ビースト、ついに復活!!!」

「素晴らしいエピソードだ。ホラーとモンスターのジャンルのミックスは、本当に効果的だった。『エイリアン』と『ゴジラ』を掛け合わせたような感じ。ヘムロック博士が残りのシーズンの主要な敵役になることを願っている」

「このエピソードは、『エイリアン』の雰囲気だった。スター・ウォーズのホラーな感じ」

「<クルーを食べたの!?>。まさにオメガにぴったりのセリフ」

「エピソードはとにかく良かった。マンダロリアンよりも、このエピソードが優れていた(笑)」

「コマンドーは何人いたんだ??やったぜ」

「クレジットで、コマンドーがスコーチだと明言されている!疑心暗鬼は終わりだ」

「妄想の時間だ。スコーチはオメガを探すためにクロスヘアーを採用し、バッド・バッチを売ったシドのもとへ導き、オメガは奪われる。バッド・バッチとレックスは彼女を解放するためにタンティス山に侵入し、フィナーレはクローンの反乱の始まりで終わる」

「やばい!タンティス!タンティスって言ってる!」

「ラマ・スーはネズミのような存在だ」

「今週のエピソードは最高だった。緊張が高まっているね。あとシドは、クソ食らえ」

「データを読んだレックス:<奴らめ、なんてクローンを作りやがったったんだ?>」

あらすじ

クローン・コマンドー

冒頭、謎の生物から攻撃を受けるクローン・コマンドー。いきなり緊張感が走るホラーテイストだ。彼らは「資産」と呼ばれる生物を運んでいたが、脱走されて船は墜落してしまった。帝国軍がカミーノのクローン技術を運んできた惑星ウェイランドのタンティス山では、ヘムロック博士が着任し、この資産を完成させるために、ナラ・セ博士の協力を取り付けようとしていた。

ハンター、レッカー、オメガ

一方、バッド・バッチは、シドからの依頼で、資産を運び、墜落した輸送船をたまたま漁ることになる。輸送船の中で、見えない生物に恐怖を駆られる一行。その生物はブラスターが効かないほど強力で、外へと取り逃がしてしまう。近隣の街への被害を防ぐため、一行は対応に追われる。そして彼らは、この「資産」が帝国軍によって製造された、ジロ・ビーストのクローンであることを知る。ジロはエネルギーを摂取し、完全体となった。

しかし、そこに帝国軍が到着。彼らはバッド・バッチの船と戦いつつ、ジロ・ビーストを確保した。バッド・バッチは現場を離れ、知りえた情報をキャプテン・レックスへと送信した。一方、帝国は証拠隠滅を図り、街の住民を拘束。逃げた船の行方も追う。

ラマ・スーとヘムロック博士

タンティス山には、ヘムロック博士が呼び寄せたラマ・スー元首相が到着。ラマ・スーは、ナラ・セの弱点が、彼女がかわいがっていたクローンの少女、オメガであることを告げる。ヘムロック博士は、オメガの追跡を決めた。こうして、バッド・バッチは二つの理由で追われることになった・・・

レビュー


『マンダロリアン』も良いが、『バッド・バッチ』も良いぞ!同日に二作品配信ではもったいない出来栄え。事実、評価数は違うものの、ユーザー評価ではこちらが勝っている。『エイリアン』のようなホラーテイストだけ見ても素晴らしいが、バッド・バッチの根幹にかかわる設定も出てきて、話が大きく動いた。

とうとう『クローン・ウォーズ』の頃からの伏線だったジロ・ビーストが再登場する。コルサントで暴れた後、ジロ・ビーストは倒されたが、パルパティーンはその遺伝子を利用してクローンを作成しようとしていた。そして、研究を続けた結果、帝国はある程度の成果を手にする。ただし、今回、登場した「ジロ・ビースト」は遺伝子操作を受けており、正確にはクローンではなく、ストランド=キャストだろう。

『最後のジェダイ』:スノーク

ストランド=キャストとは、遺伝子操作を受けたクローンを指すスター・ウォーズ世界の用語である。『スカイウォーカーの夜明け』関連の設定では、スノーク、レイの父親が、このストランド=キャストだと明かされていた。また、『マンダロリアン』では、帝国がグローグーの遺伝子をストランド=キャストに利用しようとしていることが示唆されている。

近年のスター・ウォーズにおいて、ストランド=キャストは中心テーマとなっている。もちろん、『バッド・バッチ』でも同様だ。バッド・バッチの隊員とオメガは、能力や性別を変える遺伝子操作をされている。単語こそ登場しないが、彼らもストランド=キャストに類するものだ。

帝国は、バッド・バッチを製造したカミーノの技術を受け継ぎ、ジロ・ビーストのストランド=キャストを制作。さらにグローグーの遺伝子を利用し、スノークやパルパティーンに不死をもたらす体を制作しようとしている。『バッド・バッチ』で描かれるクローン技術は、シークエル三部作や『マンダロリアン』、全てのスター・ウォーズに繋がる設定だ。

この大きな流れに、バッド・バッチは巻き込まれることとなる。彼らは、今まで自分たちを「搾取」してきたシドからも離れ、自分たちだけで自由に生きようとしているが、時代がそれを許さない。ジロ・ビーストを目撃し、ナラ・セの弱点となったオメガと三人は帝国に追われることになる。彼らにはキャプテン・レックスという頼もしい仲間がいるが、相対するのは強大な帝国であり、その未来が明るくなるとは思えない・・・

豆知識

ジロ・ビースト


今回、登場した「資産」は、ジロ・ビーストの「クローン」だった。ジロ・ビーストは、『クローン・ウォーズ』シーズン2の第18話「いにしえの巨獣」、第19話「コルサント炎上」に登場した伝説の巨獣。重厚な皮膚で、多くの攻撃を無効化し、コルサントで大暴れした。最終的に毒によって倒されるが、パルパティーンがクローン化するように命じていた。

タンティス山


帝国軍の新たなクローン製造拠点として、惑星ウェイランドのタンティス山が登場。この山は、レジェンズの小説『帝国の後継者』にて初登場した。同小説では、何十倍もの成長速度でクローンを製造する皇帝の施設がこの山に眠っており、スローン大提督が再利用して、新共和国を追い詰めた。

クローン・コマンドー

帝国軍の兵士として一般的なクローン・トルーパーではなく、エリート部隊のクローン・コマンドーが登場。彼らは、『バッド・バッチ』シーズン1第14話「ウォー・マントル」では、徴収兵を教導していた。レックスの盟友であるグレガーも、かつてはこのクローン・コマンドーだった。

スコーチ


クレジットで、クローン・コマンドーの一人がRC-1262、通称“スコーチ”であることが判明した。正史では『クローン・ウォーズ』シーズン3の第14話「灰色の魔女」と、『バッド・バッチ』シーズン1第14話「ウォー・マントル」にしか登場していないキャラだが、2005年発売のレジェンズのゲーム『リパブリック・コマンド』では主役級の扱いであり、根強い人気を誇る。

ケイシャ・キャッスル=ヒューズ


声優の一人として、アカデミー主演女優賞の史上最年少候補者として話題になったケイシャ・キャッスル=ヒューズが出演していた、彼女は、『EP3/シスの復讐』では、ナブーの女王アパイラナを演じていた。



筆者:ジェイK(@StarWarsRenmei

画像は、『バッド・バッチ』(2023年、ルーカスフィルム)より。ユーザー評価は、記事執筆時点。出典 出典

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