- 第十話「奪回(Retrieval)」
- 評価: ★6.7/10(IMDbユーザー評価)
海外の反応
「私だけかもしれないが、泥棒、首謀者、鉱山労働者全員が新しいキャラクターでよかった。以前の作品への言及も好きだが、銀河系がさらに広がっていくと嬉しい」
「彼らは私の予想したクローン候補生ではなかったが、それでも鉱山で働く子供の奴隷だった。憂鬱になるよ」
「子供たちを過労で餓死させておきながら、大人が食べ物をたらふく食べるのは、薄気味悪い。永遠に嫌うべきことだ」
「このエピソードの教訓は<もう労働者協同組合を作ればいいじゃん>なのがいい。また、ストーリー上必要な都合だが、オメガがシールドのコードを探していたはずなのに、なぜかモッコの会計ファイルが出てきたのには笑ってしまった。もしかして、モッコは全てのファイルをデスクトップに保存しているの?」
みんなが待ち望んでいた質問だ」
「ゴンキーは正式なバッド・バッチのメンバーだ。彼は、家族の一員なんだ」
プロ・クーンが、『クローン・ウォーズ』でクローンと話してるのを思い出した」
「あのオメガの飛び込みは、彼女のハンターへの絶対的な信頼が垣間見えるね」
「モッコの最期を見るに、『反乱者たち』の大審問官になるのがふさわしい」
「シドは2日後に迎えに行ったら、もう出発していたなんて、<ちくしょう、この野郎>ってなりそうだ。そう言って当然だし」
「次のクロスヘアーのエピソードを楽しみにしているんだが!」
「またしても結論は、<彼らはシドのために働くよりも、より良いことができる>だ。彼らが、どこに行くのか注目」
レビュー
盗まれた船<マローダー>を取り戻そうと、ゴンキーの信号を追跡したバッド・バッチ一行は、泥棒の少年ベンニを見つけ出す。彼らはエイリアンのモッコに食料と権力を握られて支配され、盗みや鉱山での労働を強制されていた。彼らはイプシウムが粗悪になったから苦境にあると思い込まされていた。しかし、オメガがその嘘を暴き、労働者たちは結束してモッコに反逆し、勝利する。
全体的には、『キャシアン・アンドー』シーズン1第八話のような労働者の搾取と解放を描く一話だった。食料での支配は最も単純で、最も効果的な方法だ。労働者を内側からも支配できる。加えてモッコには少年ベンニの精神までを支配する「毒親」的な要素まであるのが、たちが悪い。
劇中で、この搾取による支配は、「帝国と同じだ」と説明されていた。バッド・バッチ一行はエコーと決別し、帝国と全面的に戦わない道を選んだ。しかし彼らは、今回のように、別の場所でも正義をもたらすために働くことは出来る。時代は反乱時代へと突入しており、モッコのような悪人も大勢いるが、バッド・バッチのような善人もまた大勢いる。彼らも、仲間と連帯すれば、多くの人を救える可能性がある。
だが、そのためにはシドの配下から抜け出す必要がある。今シーズンは、シドと絆を深める展開も描かれてきたが、依然としてシドは、「労働者」のバッド・バッチを支配する立場だ。自分のために利用しているにも関わらず恩着せがましい点などは、今回倒されたモッコにも重なる。やはり、両者は決別する運命にあるのかもしれない。