- 第一話「戦利品(Spoils of War)」
- 評価: ★8.0/10(IMDbユーザー評価)
- 次回→第二話「戦争の爪痕」
海外の反応
「二話が同時公開されてよかった!第一話のエンディングだけだと、酷だよ」
「アーマーの下に私服を着ているバッド・バッチは、とてもカッコイイ。
帝国軍のクローンは、よりストームトルーパーらしく見えるね」
「エコーとテクのこの二話での出番・会話・展開は、シーズン1よりもはるかに多かった。大満足👍」
「最初にパートナーを見つけそうなのは、テクだね。目を付けられた」
レビュー
銀河帝国から離脱した、はぐれクローンの分隊、バッド・バッチ。彼らは、シーズン1最終話のティポカ・シティの破壊で死んだと帝国から判断され、身を隠しながら傭兵として生計を立てていた。”末の妹”であるオメガも、勉強を重ね、弓の扱いも上手くなり、確実に戦力になりつつある。
そんな折、彼らの雇い主であるシドが、海賊の友人フィーから聞いた儲け話をバッド・バッチに持ちかけた。惑星セレノーにあるドゥークー伯爵の遺産を帝国から強奪する計画だ。うまく行けば、大金を手に入れられる。分隊のメンバーは計画に前向き。だが、リーダーのハンターは乗り気ではない。人一倍仲間思いの彼は、まだ小さいオメガのことを気にかけていた。
大金で自由が買えると説得されたハンターは、オメガのために渋々計画に同意した。一方、一般トルーパーとして造られたエコーは、また違った野望を持っていた。彼は、その大金を帝国と戦うための資金に使うつもりで、思わずオメガばかりを優先するハンターを非難する。その会話を聞いてしまうオメガ・・・。
セレノーについた一行。街は、帝国により破壊されていた。分隊は二手に分かれ、さっそく大金を発見した。どうやらドゥークー伯爵は、配下の惑星から搾取していたようだ。そのお金を盗むことに違和感を覚えるオメガだが、エコーは「どう使うかによる」と主張する。
やがて、レッカーの短気な行動が原因で、盗みが露呈。一行は潜伏を諦め、派手な爆発と共に、帝国との戦闘に突入した。ハンターとレッカーはドゥークー伯爵の居室を利用して難を逃れたが、テク、エコー、オメガは輸送船へと取り残されてしまった。脱出ポッドからの脱出の手も封じられ、行き場を失う三人。だが、勉強を重ねてきたオメガの機転で、コンテナでの脱出に成功した。果たして無事に着陸できるのか・・・
配信延期の憂き目にあった今作。『キャシアン・アンドー』の後だと、子供向けすぎて拍子抜けしそうだが、今作も人間ドラマとして面白い。末の妹であるオメガを心配するハンター、大義のために立ち上がろうとするエコー、その二人の間で悩まされ、チームに役立とうとするオメガ。誰もが共感できるキャラクターだ。
わざわざ惑星セレノーを登場させたのは、何らかの伏線なのだろうか。街がなぜか徹底的に破壊されている点や、シスであり、オーダー66の発注者でもあるドゥークー伯爵の居室にまで侵入したことには意味がありそうだが・・・?
豆知識
惑星セレノー
今回、バッド・バッチが向かった惑星セレノーは、アウター・リムに属するドゥークー伯爵の本拠地だ。ジェダイ・オーダーを離脱した後、彼はこの惑星の支配権と伯爵の家督を相続した。
戦闘機
空港に泊まっており、ハンターが爆弾を仕掛けた戦闘機は、アルファ3ニンバス級Vウイング・スターファイター。通称Vウィングと呼ばれるこの機体は、『EP3/シスの復讐』に少しだけ登場し、『バッド・バッチ』シーズン1でも活躍していた。
輸送船
帝国軍が、戦利品を惑星セレノーから運び出す際に利用していた輸送船は、クラス4コンテナ輸送船。アニメ『反乱者たち』にて初登場した船だ。
無個性なクローン・トルーパー
バッド・バッチがカラフルなアーマーを着ている一方、帝国側のクローン・トルーパーは、白いアーマーを着ている。これは、帝国では個性を尊重しなくなったため。劇中で、番号で呼ばれているトルーパーが多いのも、個性軽視の表れかもしれない。